RPGを盛り上げる曲を作る為の手法！ライトモチーフについて

ライトモチーフ【ドイツ Leitmotiv】

① オペラ・標題音楽などの曲中に繰り返し現れる特定の楽句で、楽曲の主要な想念や感情・物事・特定の人物などと結びついているもの。特にワーグナーが楽劇中に活用した。主導動機。示導動機。

② 芸術作品などの主要動機・主題・観念。

従来の交響曲では、（ベートーヴェンの「第９」など、一部の例を除き）各楽章は調性の関連付けのみで、全く異なるメロディをもつ音楽の集合体とされてきたのですが、

ベルリオーズは、その前例を打ち破り、「各楽章に同じメロディ（にルーツを求められるもの）を配置することで、音楽に濃厚な意味づけをする」ことに成功したのです。

この「イデー・フィクス」という手法は、後にリヒャルト・ワーグナーによりさらに発展した形の「ライト・モティーフ」という技法に変化していきます。

wikipediaより引用

難しく書かれていますが、要は音楽の手法です

ライトモチーフというものは

有名なゲームにも使われています

ゲームにこの手法が使われる理由は様々だと思いますが

• キャラに合わせた共通のメロディ
• 雰囲気を統一させるためのBGM
• 伏線回収

いろんな場面で使えるので

便利である

有名な例として

• スーパーマリオワールド
• がんばれゴエモンキラキラ道中僕がダンサーになった理由
• UNDERTALE

などにライトモチーフが使用されている

スーパーマリオワールドでは

RPGではなくアクションなのですが、参考になる部分は多いです。
さすがは、近藤浩治氏

実はファミコンで発売されたスーパーマリオブラザーズ３の反省点から曲が作られている。 スーパーマリオブラザーズ ３では、曲があまりにも多すぎて覚えてもらえる曲ってのが少なかったみたい。

なので、スーパーマリオワールドでは、プレイしてるみんなが覚えてもらえるようなキャッチーなメインメロディー、一つのテーマからできています

ほぼ全ステージ曲にライトモチーフが使用されている

水中ではワルツだったり、お城のBGMでは不安を煽る感じ

お化け屋敷ではおどろおどろしく伸ばされたりキー、スケールを変えられたりしているが

同じメロディーをアレンジしたものだよ

スーパーマリオワールドと言ったらこのメロディーだと強く思わせてくれる統一感がある

メロディーを変えずに

テンポやリズムを変えたり

短調にしてみたり

ボサノヴァ調、ロック調、オーケストラアレンジの様に

雰囲気を変えるアレンジをすれば

いろんな場面での

動機付けが可能になり

表現に富んだゲーム楽曲を、作ることができる

がんばれゴエモンキラキラ道中僕がダンサーになった理由では

このゲームも、RPGではないのですが
キャラによって表題曲の様なアプローチがあります

ゴエモンでは、砂漠の星

エビス丸では、森の星

サスケでは、極寒の星

ヤエちゃんでは、水の星

それぞれ、雰囲気が統一されたメロディーを持っています

UNDERTALEでは

個人で作られたRPGですが
狙ってライトモチーフを
使っていると思います

タイトル画面で流れるBGM「Once Upon a Time」
8bit調の素敵な曲です。

UNDERTALEでこの「Once Upon a Time」と同モチーフを含む曲はかなり多いです。ざっと

• Once Upon a Time
• Start Menu
• Menu(Full)
• Home
• Home(Music Box)
• CORE Approach
• Hotel
• Can You Really Call This A Hotel, I Didn’t Receive A Mint On My Pillow Or Anything
• Undertale
• The Choice
• Fallen Down(Reprise)
• Hopes and Dreams
• SAVE the World
• Final Power
• Reunited
• Last Goodbye
• Bring It In, Guys!
• Good Night 

「The Choice」では、高速で再生すると「Undertale」と同じ曲になります。

「Final Power」は「Hopes and Dreams」を逆再生した曲。

最後に

このほかにも、映画にも使われていたりもします

この３例のほかにもライトモチーフが使われている
ゲームがあれば、教えてくださいｗ

あと、参考までにマザーの楽曲を担当した

田中宏和氏も曲作りにおいていろんなアプローチをして
作るみたいです。

一問一答のインタビューにて

１曲作るのに掛かる時間は？

の質問に対して

田中宏和氏「う～ん、自分は作り方がちょっと特殊だからなぁ」

と言ってその概念を紙で説明していました。

MOTHER3でも
ブタマスク関連の曲が
色んなアプローチをして
物語を盛り上げてくれます

このように、ライトモチーフを用いて
色んなアプローチが出来るので、
一つの曲から、いろいろな曲に発展させて
RPGを盛り上げていきましょう